初めての海外旅行

 社会人になったときに、ちょうど「進ぬ電波少年」がまだ放送中であった。テレビと同じようにアポなしで突然海外へと派遣されることが、今後あるかもしれないとなんとなく考えて、すぐに行けるようにパスポートを取得した。有効期間は10年だった。

 しかし仕事で海外出張なんてこともなく、個人で海外旅行に行くこともないまま月日は過ぎた。このまま有効期限が満了してしまうかと思っていた頃に、ようやく海外旅行の話が持ち上がった。

 会社の同期入社数名でカナダのウィスラーにスノボをしに行くというのである。伏線は数年前からあった。同部門の同期入社は、多すぎず少なすぎない15人。このうち8人前後が夏は海水浴、冬は近場のスキー場に行っていた。

 スノボは前年に北海道ニセコに同期6人ぐらいで行っていた。同期旅行も目的地が遠くなるのに従い、少しずつ行ける人数が減ってきて、カナダは結局4人で行くことになった。

 同期の一人が海外スノボ経験者だったため、その人が幹事をやることになり、自分は幹事のアドバイス通りに準備して空港まで行けばよかった。

 その頃、同期は全国に?散らばっていて、集合場所は成田空港内のターミナルだった。まあ日本国内なので、集合場所が行ったことがない場所でも、特に不便はなかったが、そんなこんなで初海外旅行に行けたのである。

 旅行内容については記載しないが、初海外旅行のきっかけを作ってくれた同期には感謝である。カナダにはまたいつか行ってみたい。